戦後純文学の俊英・山川方夫が1964年に発表し、遺作となった短編小説「愛のごとく」。愛と孤独の狭間をさまよう人間の本性を描いたこの作品を、「卍」「痴人の愛」など純文学作品を数多く手がけてきた井土紀州監督が初めて映画化した。
小説家としてデビューしたものの、現在はライターとして生計を立てている男・ハヤオ。ある夜、彼はSMに陶酔する夫婦を偶然目撃する。妻は夫に束縛されながらも、ハヤオと視線を交わし、ほほ笑みかける。その光景はハヤオの心に深く刻まれる。やがて彼は、かつての恋人イズミと8年ぶりに再会。現実と記憶、幻想が交錯する中で、ハヤオの心は静かに揺らぎ、イズミとの関係に再び引き寄せられていく。
リンク 愛のごとく: 山川方夫作品集
主人公ハヤオを演じるのはドラマ「VIVANT」などに出演し、本作が映画初主演となる古屋呂敏。イズミ役には「わたしの頭はいつもうるさい」の宮森玲実が扮し、山崎真実、吉岡睦雄、芳本美代子、東ちづるらが共演する。脚本は、井土監督と3度目のタッグとなる小谷香織。

「愛のごとく」の解説
4度の芥川賞候補となった末、34歳で夭逝した作家・山川方夫の遺作を、「痴人の愛」の井土紀州が映画化。小説家としてデビューし、今はライターとして生きるハヤオは、元恋人のイズミと8年ぶりに再会。これを機に、ハヤオの心は静かに揺らぎ始め……。出演は『仮面ライダーセイバー』の古屋呂敏、「わたしの頭はいつもうるさい」の宮森玲実。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 2026年1月23日公開予定
監督:井土紀州
原作:山川方夫
出演:古屋呂敏 宮森玲実 蒼田太志朗 窪田翔 たなかさと 山崎真実 吉岡睦雄 佐藤真澄 芳本美代子 東ちづる