再開発が進む東京・渋谷を舞台に、母の死と残された父と息子の関係性を描いたドラマ。NHK連続テレビ小説「ブギウギ」で俳優デビューを果たし注目を集めた黒崎煌代の映画初主演作で、文化庁の委託事業である若手映画作家育成プロジェクト「ndjc(New Directions in Japanese Cinema)」で短編「遠くへいきたいわ」を発表した団塚唯我のオリジナル脚本による長編デビュー作。
渋谷で胡蝶蘭の配送運転手として働く青年・蓮は、幼い頃に母・由美子を亡くしたことをきっかけに、ランドスケープデザイナーである父・初と疎遠になっていた。ある日、配達中に偶然父と再会した蓮は、そのことを姉・恵美に話すが、恵美は我関せずといった様子で黙々と自らの結婚準備を進めている。そんな状況の中、蓮は改めて家族との距離を測り直そうとするが……。
主人公・蓮を黒崎、父・初を日本映画界に欠かせないバイプレイヤーの遠藤憲一、亡き母・由美子を俳優・モデルとして幅広く活躍する井川遥、姉・恵美を「菊とギロチン」「鈴木家の嘘」の実力派・木竜麻生がそれぞれ演じた。2025年・第78回カンヌ国際映画祭の監督週間に出品された。
「見はらし世代」の解説
再開発が進む東京・渋谷を舞台に母親の死と残された家族の関係性を描き、2025年・第78回カンヌ国際映画祭監督週間に正式出品された人間ドラマ。幼い頃に母を亡くし父とすっかり疎遠になっていた蓮は、ある日配送中に父と再会したことから、家族の距離を測り直そうとする。監督は本作が長編デビューとなる、若手映画作家育成プロジェクトndjcにて短編「遠くへいきたいわ」を手がけた団塚唯我(だんづか・ゆいが)。主人公の蓮を「さよなら ほやマン」で第33回日本映画批評家大賞新人男優賞(南俊子賞)を受賞した黒崎煌代。また、父の初を「劇場版ドクターX」の遠藤憲一、母の由美子を「ショウタイムセブン」の井川遥、姉の恵美を「十一人の賊軍」の木竜麻生が演じる。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 2025年10月10日公開予定
監督:団塚唯我
出演:黒崎煌代 遠藤憲一 木竜麻生 菊池亜希子 中山慎悟 吉岡睦雄 スー・ユチュン 服部樹咲 石田莉子 荒生凛太郎 中村蒼 井川遥