「サッカーをしなかった最も偉大なサッカー選手」と呼ばれた、「カイザー」ことカルロス・エンヒキ・ラポーゾに迫ったドキュメンタリー。
インターネットで情報が入手できるようになる前の1980~90年代、カイザーはサッカーが下手であるにもかかわらず、巧みな話術や人脈を駆使してブラジルや海外クラブと契約を結び続け、プロサッカー選手としての経歴を積み上げた。クラブ加入後は故障を装ったり、練習中にトラブルを起こしたりするなどして公式戦でプレーする状況を徹底的に回避。さらに偽の携帯電話を使用して海外クラブやエージェントからのオファーを装うなど、長年にわたり周囲を欺き続けた。2003年に26年のキャリアを終えたカイザーは、2010年から自らのストーリーを話しはじめるが、驚くべきことにそれまで監督も選手もレポーターも誰ひとりとして、彼の嘘を暴露することはなかった。
本作では、カイザー本人や当時を知るサッカー関係者らの証言をはじめ、当時の映像や写真、再現VTRを通して、カイザーが残した数々の逸話を紹介していく。監督は、イギリスのドキュメンタリー監督ルイス・マイルス。
2018年製作/97分/イギリス・ポルトガル合作
原題または英題:Kaiser: The Greatest Footballer Never to Play Football
配給:NEGA

「カルロス・カイザー サッカー史上最も奇妙な成功者」の解説
伝説か、詐欺か、“サッカーをしなかった最も偉大なサッカー選手”についてのドキュメンタリー。1980年代~90年代、話術と印象操作でサッカーのスター選手になりすましてプロのサッカーチームを渡り歩いた男、“カイザー”ことカルロス・エンヒキ・ラポーゾに迫る。ネットの情報が手軽に入手できる前の時代に、マフィアの親玉を丸め込むなどして、ジーコやベベト、ロマーリオフラメンゴ、フルミネンセ、ヴァスコ・ダ・ガマなどのプロのサッカーチームに入る。インタビューに答えたベベトが「笑える1日」と振り返る事件など、カイザーの数々の逸話が本人や当時を知るサッカー関係者らの口から語られるほか、当時の映像や写真、再現VTRによって紹介される。インタビューに応えたジーコは「彼はプロサッカーの面汚し」と非難するが、2010年に彼自身が明らかにするまで、レポーター、選手、監督、誰一人として、カイザーの嘘を暴露しなかったという事実。それほどまでに人を魅了するカイザーの魅力とは? フェイクニュースが増えた今、笑いながらも、ファクトチェックの重要性や、自分が詐欺に加担しうる危険性を改めて感じさせる問題作。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 2026年8月14日公開予定
監督:ルイス・マイルス
脚本:ルイス・マイルス アイヴァー・バディエル
出演:カルロス・エンヒキ・ラポーゾ ジーコ ベベト レナト・ガウショ アレクシャンドレ・ト ーレス リカルド・ローシャ
