レンタル家族という一見風変わりなサービスを通じて、登場人物たちが「演じること」と「本音」のあいだで揺れ動きながら、やがて心を通わせていく姿を描く。孤独を抱える現代人と家族のかたちを問いかけるヒューマンドラマ。
東京の会社に勤務する坂本洋子は、仕事で多忙な日々を送りつつ、定期的に実家へ帰省し、父・忠勝とともに認知症の母・千恵子のケアをしている。千恵子の症状は近頃進行が速く、洋子が数年前に離婚したことも忘れ、帰省のたびに元夫や娘のことを尋ねてくる。そんなある日、洋子は取引先の担当者から、「レンタル家族」というサービスを紹介され、体験利用を勧められる。最初は戸惑った洋子だっがたが、レンタル夫を家事代行として自宅に呼ぶことにする。派遣されたレンタル夫・松下豪と馬が合った洋子は、千恵子のことを松下に相談。すると松下は、自分を夫、知り合いの子役・安田朱里を娘として、家族を演じることを提案する。
リンク レンタル家族 (双葉文庫)
主演は、劇団「青年座」所属で舞台、映画、ドラマ、CMと幅広く活躍する荻野友里。監督はテレビ番組やCMの制作等を経て、自主映画として手がけた本作で初監督を務めた上坂龍之介。第23回中之島映画祭でグランプリを受賞。
「レンタル家族」の解説
第23回中之島映画祭グランプリを受賞したヒューマンドラマ。洋子の母・千恵子は認知症で、洋子が離婚したことも忘れ、帰省の度に元夫と娘について聞く。洋子が家事代行として呼んだレンタル夫・松下に相談すると、彼と子役が家族を演じることを提案される。監督・脚本は、本作がデビュー作の上坂龍之介。出演は、「ROPE」の荻野友里、ドラマ『無用庵隠居修行』の駒塚由衣、「老ナルキソス」の黒岩徹、「クローゼット」の龍輝。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 2025年12月6日公開予定
監督：上坂龍之介
出演：荻野友里 駒塚由衣 黒岩徹 龍輝 中本りな 松林慎司 中村芽生 田崎礼奈 田中壮太郎 鈴木浩文 小野孝弘 保田賢也 白木ひこ 小野翔平 荒岡龍星
