森と海をつなぐ流域を行き来する魚・サクラマスを通して、自然界と人間社会の関係性を問い直すドキュメンタリー。
日本を中心に分布するアジア固有のサケ科魚類・サクラマス。ヤマメとして川に生まれた後に海へと旅立ち、春の到来とともにサクラマスとなって川に帰ってくる。その旅路は森と海をつなぎ、長い時間をかけて流域の暮らしと文化を育んできたが、近代社会の発展はその往還を次第に阻んでいった。防災のために建設された数万基のダムは川と海を分断し、放棄された森林は災害のリスクを高めている。地球温暖化対策として進められている再生可能エネルギーの開発もまた、自然と社会のあり方を揺るがしていく。全国各地の川に残されたヤマメたちの姿は、連続性を絶たれてしまった流域の自然を象徴しているともいえる。
本作では、サクラマスと向き合い続けてきた研究者や水産関係者らの証言を交えながら、サクラマスの行き来する流域が織りなす世界を立体的に描き、経済発展の陰で失われつつある自然と文化の軌跡をひもといていく。ドキュメンタリー映画「ミルクの中のイワナ」で源流域に生息する幻の魚・イワナを描いた坂本麻人監督が、同作からの問いを引き継いで完成させた。
2026年製作/95分/G/日本
配給:Whole Universe

「サクラマスのラストワルツ」の解説
2024年公開の「ミルクの中のイワナ」にて源流域に生息する幻の魚「イワナ」について追及した坂本麻人監督が、森と海を繋ぐアジア固有のサケ科魚類“サクラマス”の生き方を通して、自然環境と人間社会との関係性、持続可能な世界を問い直すドキュメンタリー。ヤマメとして川で生まれ、海へと旅立ち、再び川に戻る魚、サクラマスは、近代化による川と海の分断、ダムや堰堤の建設、森林の放棄、再生可能エネルギー開発などで、その往還がおびやかされている。私たちは何を得て何を失ったのか……、サクラマスたちと向き合い続ける研究者や水産関係者らの証言を交えて、人と自然のあり方を問いかける。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 2026年10月9日公開予定
監督:坂本麻人
出演:長谷川功 森田健太郎 佐藤拓哉 中村慎吾 坪井潤一 滝浪宏文 大熊孝 福永真弓 中村太士 窪田晃浩 卜部浩一 高橋興世 稗田一俊 余語滋 有賀望 島田克也 伊関敦
