「ヴァイブレータ」「共喰い」などの脚本や「火口のふたり」などの監督作で知られる荒井晴彦が、「花腐し」でもタッグを組んだ綾野剛を主演に迎え、作家・吉行淳之介による同名小説を映画化。過去の恋愛経験から女を愛することを恐れながらも愛されたい願望をこじらせる40代の小説家の滑稽で切ない愛の行方を、エロティシズムとペーソスを織り交ぜながら描き出す。
1969年。妻に逃げられ独身のまま40代を迎えた小説家の矢添克二は、心に空いた穴を埋めるように娼婦の千枝子と体を交え、妻に捨てられた過去を引きずりながら日々をやり過ごしていた。その一方で、誰にも知られたくない自分の秘密にコンプレックスを抱えていることも、彼が恋愛に尻込みする一因となっていた。そんな矢添は、執筆中の恋愛小説の主人公に自分自身を投影して「精神的な愛の可能性」を自問するように探求することを日課にしている。しかしある日、画廊で出会った大学生・瀬川紀子と彼女の粗相をきっかけに奇妙な情事へと至ったことで、矢添の日常と心は揺れはじめる。
大学生の紀子を咲耶、娼婦の千枝子を田中麗奈が演じ、柄本佑、岬あかり、MINAMO、宮下順子が共演。

「星と月は天の穴」の解説
荒井晴彦が「花腐し」の綾野剛と再びタッグを組み、吉行淳之介の芸術選奨文部大臣受賞作を映画化。女を愛することを恐れながらも求めてしまう、滑稽で切ない男の恋愛模様を描く。結婚に失敗した40代の小説家・矢添は、馴染みの娼婦・千枝子と時折り体を交えながら日々を過ごしていた。そんな矢添の前に、大学生の瀬川紀子が現れる。共演は「桐島です」の咲耶、「ナイトフラワー」の田中麗奈。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 2025年12月19日公開予定
監督:荒井晴彦
原作:吉行淳之介
出演:綾野剛




