富山県の立山で3年に一度行われる女人救済の儀式「布橋灌頂会(ぬのばしかんじょうえ) 」をモチーフに、心に深い傷を負ったひとりの女性の再生と、新たな一歩を踏み出していく姿を描いたドラマ。
3歳の愛娘を15年前に亡くした由起子は、癒えることのない痛みを抱え、罪の意識から逃れられずにいた。ある日、偶然目にしたと1枚の絵画に心を奪われた彼女は、その絵に描かれた、古くから山岳信仰の対象とされてきた立山へと足を運ぶ。そこにはさまざまな思いを抱えた女性が集い、由起子は不思議なひとときを過ごすことになる。
主人公・由起子を渡辺真起子、彼女と行動を共にする少女・ 沙梨を、ドラマ「なんで私が神説教」に出演し本作が長編映画デビュー作となる陣野小和が演じる。そのほか木竜麻生、室井滋らが出演。監督は「真白の恋」「もみの家」など、一貫して自身の故郷・富山を舞台に作品を撮り続けてきた坂本欣弘。

「無明の橋」の解説
江戸時代に霊山・立山へ立ち入ることが許されなかった女性たちのために始まった富山県立山町芦峅寺に伝わる女人救済の儀式・布橋灌頂会をモチーフにした人間ドラマ。愛娘を亡くした悲しみと自責の念を抱き続ける由起子は、導かれるように布橋灌頂会に参加。立山での様々な出会いを通じて、新たな一歩を踏み出していく。監督は「真白の恋」「もみの家」など出身地・富山県を舞台にした作品を手がけてきた坂本欣弘。主人公・八木由起子を「風の電話」「チチを撮りに」など多くの作品に出演し、東京フィルメックスの理事を務めるなど、日本映画界を牽引する渡辺真起子が演じる。また、布橋灌頂会の手伝いをする少女・沙梨をドラマ『なんで私が神説教』の陣野小和、由起子と共に布橋灌頂会に参加する夏葉を「十一人の賊軍」『いつか、無重力の宙で』の木竜麻生、由起子に寄り添う美佐江を富山県の名優・室井滋が演じる。2025年11月28日より富山県先行公開。12月19日より全国順次公開。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 2025年12月19日公開予定
監督:坂本欣弘
出演:渡辺真起子 陣野小和 吉岡睦雄 岩瀬亮 山口詩史 岩谷健司 木竜麻生 室井滋


