高尾祥子 戦争と一人の女 荒井晴彦と寺脇研が作ったということでいいだろうが、主役江口のりこの独特のエロい雰囲気がいい。はじめは、とても元娼婦とは思えない知的な雰囲気で登場するのだが、そのあとは次第にエロティックになる。戦時中から敗戦後の日本における性の淫靡な感じはよく出ている。ちらりと、荒井晴彦的くさみを感じることはあるが、さほど気にならない。

坂口安吾の小説「戦争と一人の女」「続戦争と一人の女」を映画化した官能文芸ドラマ。太平洋戦争末期から終戦後の東京を舞台に、時代に翻弄された男女の交錯する運命を描く。時代に絶望した作家の野村は、飲み屋を営む元娼婦の女と刹那的な同棲を始め、貪るように体を重ねる。一方、中国戦線で片腕を失い帰還した大平は、戦場での精神的後遺症から妻との性交渉ができなくなっていた。しかしある日、数人の男たちに襲われている女を見て、自分が興奮していることに気がつき……。元文部科学省官僚で映画評論家の寺脇研氏が企画プロデュース。若松孝二監督の下で映画作りを学んだ脚本家の井上淳一が初メガホンをとった。
2012年製作/98分/R18+/日本
配給:ドッグシュガームービーズ
「戦争と一人の女」の解説
坂口安吾の小説を原作に、故・若松孝二監督の下で映画作りを学んだ井上淳一が監督した官能文芸ロマン。「大鹿村騒動記」の荒井晴彦と「魔法少女を忘れない」の中野太が脚本を担当。戦争に翻弄される3人の男女の運命を映し出す。出演は「ユリ子のアロマ」の江口のりこ、「隠し剣 鬼の爪」の永瀬正敏、「希望の国」の村上淳、「悪人」の柄本明。若松孝二監督に師事した井上淳一が坂口安吾の原作を基に、荒井晴彦の脚本で描いた戦争ドラマ。戦争に絶望する作家と飲み屋の女将が衝動的に同棲を始めるが、元娼婦の女将は不感症となっていた。一方、片腕を失い帰還した兵士は性的不能の状況が続く。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 2013年4月27日
監督:井上淳一
原作:坂口安吾
出演:江口のりこ 永瀬正敏 村上淳 柄本明 高尾祥子 大島葉子 酒向芳 川瀬陽太 佐野和宏 千葉美紅 牧野風子 大池容子 瀬田直 真田幹也 飯島洋一 牛丸亮 小野孝弘 草野速仁 福士唯斗 奥村月遥 奥村彩暖 Guillaume Tauveron marron