岸ひろみ 0課の女 赤い手錠 「女囚さそり」シリーズの原作者・篠原とおるのコミックを杉本美樹主演で映画化。特殊任務を遂行するために法をも無視する秘密の部署・0課に所属する女刑事の零。彼女は誘拐された次期総理大臣候補の娘・杏子を連れ戻すべく、犯人グループに潜入する。

目的のためには、殺しもやり、自分の体を武器にしてまで犯罪者を追いつめる女刑事の活躍を描く。原作は篠原とおるの劇画「0課の女」。脚本は「女囚さそり 701号怨み節」の神波史男と松田寛夫、監督は「不良番長 骨までしゃぶれ」の野田幸男、撮影は「セックスドキュメント 金髪コールガール」の中島芳男がそれぞれ担当。
0課とは、警視庁におかれた秘密の捜査課で、法にとらわれず、特殊任務をおびて犯人を追う。長い黒髪で、冷たい感じを与える美貌の女刑事・零は、上役たちの企みで、迷宮入りにされかけた友人エミイ殺しの犯人を捜し出して殺したために留置場に入れられた。そこには、かつて零が捕えた女囚たちがおり、零は激しくリンチを加えられた。
そのころ、刑務所から出所したばかりの仲原を首領格とする“ヨコスカの玉ころがし”と称する、稲葉、野呂、関、そして仲原の弟・義明たちは、海岸でアベックを襲い、男を殺し、娘を強姦した。ところが、その娘が、次期総理大臣候補・南雲善悟の娘・杏子と知った仲原は、南雲に身代金三千万円を要求した。南雲は、杏子を政・財界の有力者の息子と結婚させようとしていたため、谷、日下両警部に「生きたまま娘を連れ戻し、事件の全てを極秘にすること」を命令した。
そこで、日下は、犯人のグループに送り込む刑事として零に白羽の矢をたて、杏子を無事に救い出すことを条件に釈放した。三千万円の受け取りの時に危機に陥った仲原を救うことによって、零は仲原たちが隠れているスナック“純”に潜り込んだ。そして、“純”のママ・加津子が零の顔を知っていたため、秘かに加律子を殺した。
リンク 0課の女 赤い手錠 [DVD]
1974年製作/88分/日本
配給:東映
劇場公開日:1974年5月21日