小柳ルミ子 白蛇抄 京都で火事に遭い、夫を失った哀しみから滝に投身した女うた(小柳ルミ子)が、寺の住職(若山富三郎)に助けられ、やがて後妻となるが、その息子・昌夫(杉本哲太)もまた彼女の白蛇のごとき肉体のとりことなっていく…。
水上勉の文芸小説を原作に『誘拐報道』で小柳ルミ子を女優として大成させた鬼才・伊藤俊也監督が、彼女を主演に据えて描きあげた文芸エロス作品。小柳は本作で初のヌードを披露するほど役に入れ込んで、さまざまな濡れ場をこなしながら成熟したヒロインの戸惑いや哀しみなどを熱演しており、そこに仙道敦子扮する寺に住む少女を対比させながら、女の性がより一層露に描出されていく。